【第31回アイラウンジ参加者募集】10月7日(土)開催 「知っていますか?65歳問題-高齢社会を生き抜くために理解しておきたい障害者福祉法と介護保険法の理念の違い-」
【テーマ】
「知っていますか?65歳問題-高齢社会を生き抜くために理解しておきたい障害者福祉法と介護保険法の理念の違い-」
【ゲスト】
前視覚リハビリテーション協会会長 吉野由美子さん
プロフィール
1947年東京生まれ。
東京教育大学附属盲学校(現:筑波大学附属視覚特別支援学校)の小学部から高等部を経て、日本福祉大学社会福祉学部を卒業。
名古屋ライトハウスあけの星声の図書館(現:名古屋盲人情報文化センター)で中途視覚障害者の相談支援業務を行ったのち、東京都の職員として11年間勤務。
その後、日本女子大学大学院を修了し、東京都立大学と高知女子大学で教鞭をとる。2009年4月から視覚障害リハビリテーション協会の会長に就任する。
2019年3月に会長を退任し、現在は視覚障害リハビリテーション協会の広報委員と高齢視覚リハ分科会代表を務める。
【ゲストコメント】
私は、先天性白内障によるロービジョンと原因不明の大腿骨が内側に曲がるためめに起こる歩行障害との重複障害を持っていて、現在75歳になります。盲学校卒業後、日本福祉大学で社会福祉を学んでいました。『人生半ばで失明した人の相談に乗ってもらいたい』という館長の言葉で、就職した名古屋ライトハウス明の星声の図書館で、初めて中途視覚障害者に出会って、「トイレにも一人で行けない」など、一人では何も出来ないと悲嘆に暮れている方達を見て、『視覚障害リハビリテーション』を世の中に普及することを、自分のライフワークと決意してから早くも48年も経ちました。初期の頃は、全盲の中途失明者の視覚リハの普及を目指し、その内に見えにくい人のことがほとんど世の中に理解されていない
ことを痛感し『ロービジョンケア』の普及も含めて広く視覚リハのことを世の中に知って
いただくことを目指してきました。
そして今自分が高齢の重複障害者の立場となり、介護保険で運営されるデーサービス施設通うようになり、障害者福祉法で行われている視覚障害に特化したサービスと、身体介護と認知症の介護を目的とした介護保険法のサービスとの考え方の違い・65歳問題への対応・併給問題とは何か等について、私たち当事者も、役所の担当者も、世間一般の方達も、ほとんど知らないということを痛感し、正しい知識を身につけることが、私たちの老後を楽しく過ごすために、とても重要だと思い、少し理屈っぽい話しになりますが、この話しをさせていただきたいと思います。